なぜ乙?
天照《TENSYO》 栗焼酎720ml
1955円
宮崎県 西臼杵郡
alc 25%
原材料 栗、米こうじ、麦
栗焼酎「天照」醸造元の「神楽酒造」は、神話のふるさと宮崎・高千穂の天岩戸にあり、創業は昭和29年と比較的新しい焼酎蔵ですが、常に高品質な焼酎造りを目指していることでも知られる新進気鋭な焼酎蔵です。
栗焼酎の元祖醸造元は「神楽酒造」で、昭和56年10月より醸造開始しています。そしてその栗焼酎には、栗の風味を最大限に引き出すために”栗の王様”と言われる”天津栗”を使用し、栗の原酒を長期貯蔵熟成させることにより、栗の持つ独特のまろやかさ、風味、甘味を引き出しています。
この天照《TENSYO》は栗独特の香りがとても良く、栗の甘味もほのかに感じられマロンリキュールのような味わいの逸品です。
焼酎乙類(本格焼酎)と焼酎甲類
酒税法により、焼酎は蒸留機の種類により甲類と乙類に分けられています。
甲類とは糖蜜やイモ類、穀物等を原料に、連続式蒸留機で蒸留した酒です。蒸留液はアルコール度数85度~97度になりますが、商品はエキス分(甘さ)2%以下、アルコール度数36度未満に加水調整され出荷されます。
乙類は清酒と同じ手順で第1もろみを造り、これに穀物やイモ類を蒸して混ぜます。その後、これを発酵させた第2もろみを単式蒸留機で蒸留したものです。アルコール度数は45度以下で、2次発酵時に使われる原料の違いから、麦焼酎、米焼酎、そば焼酎、いも焼酎等に分類されます。
また甲類はアルコール36度未満、乙類は45度以下ときめられ、そのアルコール度数を超えるとスピリッツ類か原料用アルコールという別な酒に分類されます。
甲類は純粋なアルコールに近い高濃度のアルコールを加水して出来ている為、原料の味や香りが無いに等しくアルコールの匂いが少しきついものもあります。 ただ逆に考えれば、そのもの自体に味がないので他のもので割って飲むのにはむいています。
乙類は原料そのもの(具体的には2次発酵時の原料)の香りと味が、製品にとても良く残ります。なのでストレートやロック、水割りなどの飲み方で原料そのものの味わいを楽しむ飲み方が一般的です。
近年本格焼酎の消費量が格段に増え、2004年にはついに甲類の消費量を抜きました。酒税法が定められた時代は本格焼酎のほうが出荷量が少なかった為、分類上『乙類』という2番手におかれてしまいましたが長い年月を経て逆転をした今本格焼酎を『甲類』にするのはどうでしょう。
(今さら分かりづらいですね)
またまた授業風な内容でしたね